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南インド古典声楽家アビシェーク・ラグラーム来日公演、2021年秋に延期!


お知らせです。


 今年2020年の秋に予定していました、カルナータカ音楽(南インド古典音楽)の声楽家アビシェーク・ラグラーム日本ツアーは2021年秋に延期します。既に決定していた東京と北九州市の二公演に加え、大阪、神奈川、野外の音楽フェスなども出演交渉中だったのですが、昨今の新型コロナウィルスによる世界全体の状況を鑑みこのような決定に至りました。


 今年に入ってから「カルナーティック宣言2020」として、今回の「招聘公演」とカルナータカ音楽を紹介する本の「出版」の2つを同時に進めてチャレンジするということをお知らせいたしましたが、あえなく挫折ですね。無念。


 早くワクチンと治療薬が開発されて、この新型コロナウィルス(Covid-19)が容易に対処可能な季節性の感染症の一つに格下げされる日を待ちましょう。


 とはいえ、この状況下で出来ることはやっていきます。何といっても、カルナータカ音楽の面白さや、20年近く通い続け定点観測しているチェンナイを中心とする音楽シーンは魅力にあふれているので、是非とも多くの人に南インドに行って欲しい!そのため「出版」の方は、我らが阿佐ヶ谷書院がこの状況下でもGO!を出してくれているので、やります!カルナータカ音楽の「水先案内本」をこの手で世に放ちたいと思います!



 ということで、ここで今年叶わなかったこの企画の全容をあらためてお伝えします。それぞれ進捗状況に合わせて、徐々にお知らせしてく予定でしたが、それもこの数か月停滞したままだったので。



①招聘公演

 カルナータカ音楽のアーティストを日本に招聘し公演を行う。これは「Margazhi Japan」と銘打って、定期的に一連のシリーズとして開催します。今年は栄えある第一回「Margazhi Japan 2020」となる予定でしたが、来年の「Margazhi Japan 2021」をどうぞ心待ちにしてください!そしてその次が「Margazhi Japan 2023」なのか「Margazhi Japan 2024」なのかわかりませんが、出来る限りやっていきます!



②出版

 カルナータカ音楽と呼ばれる南インド古典音楽について紹介する本を出版。①と連動させて、この20年近くにも及ぶチェンナイ通いの総決算という意味でも今年秋に出版予定です。この本を持って秋の公演に来てもらい、さらにはそのまま12月のチェンナイ・ミュージックシーズンに旅立ってもらうという野望は叶わないかもしれませんが、とにかくこれを出して来年の招聘公演に向けて前を向きます!



③日本での音源制作

 今は、インドでも音楽レーベルやCDショップがどんどん潰れています。昔は冬にインドに行くたびにその年に出た新しいCDをチェックするのがルーティンでしたが、ここ数年はリリース数も爆減。CDショップを経営する現地の友達も嘆いています。そうかといって、ダウンロード販売に移行している訳でも無いという状況。そういう意味では、インドからの招聘公演の度に、Made in Japanで音源を残し、アーティストの「今」を記録して日本でのカルナータカ音楽の認知度アップに貢献することは意義深いと思うので、誰に頼まれたわけでもありませんが使命感をもって遂行していきたいと思っています!ちなみにこれは英語と日本語の両方で展開できるクラウドファンディングのプラットフォームを利用して行う予定。主にNRIと在インドのカルナータカ音楽のファン、サンスクリット文化やヨガなどを含めたインド好きな人々、そして日本のワールドミュージックだけでなく、西洋古典、ジャズ好きな人々、にも訴えかけていきたいと思っています。


 実は最近稼働させた自宅スタジオもこの音源制作に関連しており、「Margazhi Japan」で招聘のアーティストは毎回このまちかどスタジオでジャケ用の撮影も行うという算段だったのです。このうち①と③は常にセットとして来年以降、定期的にやる予定ですので、どうぞお楽しみに!



 いやはや、それにしても今年のインド取材から帰国したのが1月20日。その後、ダイヤモンド・プリンセス号の騒動を経て日本でも新型コロナウィルス(Covid-19)感染者が増え始めた時から、招聘公演をどうすべきかと案じていましたが、そうこうするうちに3月末にインド全土がロックダウン。二ヶ月を経て解除はされましたが、ロックダウン最中でありながらも感染者数はあっという間に増加。6月19日現在では感染者数ではアメリカ、ブラジル、ロシアについで4番目に多い国になってしまいました。チェンナイに関しては、ここ最近は一日2000人ほどの陽性者が出ていて、今日6月19日から6月末まで再びロックダウンと、これからさらに正念場を迎える見込みです。一刻も早くインドも日本も、世界中で収束に向かうことを祈るのみです。そして、自分自身もなかなかにもやもやしていましたが、しかと切り替えてまずは執筆モードへと突入したいと思います!秋の出版へ向けて、皆さん、乞うご期待!


                                  まちかど倶楽部

                                      井生 明

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